「筋トレで筋肉がつくと背が伸びない」
誰が言い出したかは知らないですが、よく聞きますね。
けれども本当に筋トレしたら、背が伸びないのでしょうか?
成長期の中高生が、心配するほどの影響力があるのでしょうか?
この記事では、筋トレと身長について徹底的に解説します。
ぜひ参考にして下さいね^^
過度な筋トレで背が伸びないは本当
「筋トレで筋肉をつけると、筋肉が邪魔をして骨が成長できない」
これは正しくありません。
成長期の骨の成長力は強く、筋肉で抑えつけるのは難しいからです。
心配するほどの影響はありません。
しかし過度な筋トレで骨自体に負荷がかかると、背が伸びない原因になります。
身長が伸びるとは、骨が伸びることです。
けれども骨全体が伸びる訳ではありません。
骨の両端の成長軟骨が伸びることで身長が伸びます。
成長軟骨は柔らかく潰れやすいのが特徴。
そのため重いバーベルで筋トレするなど、
過度な負荷がかかると損傷する可能性があります。
他にもウサギ跳びなど、ジャンプ系の運動は成長軟骨に過度な負荷をかけます。
バーベルやマシンを使う筋トレ、
ジャンプする運動は背が伸びない原因になります。
適度な筋トレなら、むしろオススメ
成長期に過度な筋トレを行うと、背が伸びない原因になります。
しかし適度な筋トレなら、成長ホルモンの分泌が促されるのでオススメです。
成長ホルモンは軟骨に働きかけて、身長を伸ばすサポートをします。
適度な筋トレの代表例は“自重トレーニング”です。
バーベルやマシンを使わず、自分の体重を負荷にする筋トレのことです。
腕立て伏せ、腹筋、スクワットなどの自重トレーニングは、
適度な負荷で筋肉を鍛えることができます。
(深く沈むスクワットはオススメしませんが)
腕立て伏せや腹筋の負荷は意外と緩やかです。
むしろ縄跳びや跳び箱のほうが、瞬間的に大きな負荷がかかります。
ジャンプの着地というのは衝撃が大きく、背が伸びない原因になりますよ。
さらに筋肉は伸びた骨を支える役割も果たします。
背が高くて筋肉の少ない人に、猫背のイメージがありませんか?
体のバランスを崩さないためにも、適度な筋トレは役立ちます。
成長期の中高生なら、
マシンを使った筋トレよりも、自重トレーニングをオススメします。
ジャンプすれば身長が伸びるという迷信
「ジャンプすれば身長が伸びる」
「バスケットボールをすれば身長が伸びる」
これらは迷信です。
今までの解説をご覧になった方は、
ジャンプがどれだけ成長軟骨に負荷をかけるか分かったと思います。
ジャンプは背を伸ばすどころか、背が伸びない原因です。
成長期の中高生が、
ジャンプ動作を繰り返すのはオススメしません。
オススメの食べ物ってある?
「牛乳を飲まないと背が伸びないよ」
一度は言われたことがあると思います。
たしかに身長を伸ばすならカルシウムは重要です。
けれども身長を伸ばすには、バランスの良い食事が一番です。
たとえばカルシウムは身体に吸収されにくいです。
けれどもクエン酸を摂ることによって、吸収効率が良くなると分かっています。
他にも成長ホルモンの原料はタンパク質です。
タンパク質を体内で分解して吸収するには酵素が必要です。
酵素が働くためにはビタミンも必要です。
「牛乳が良いよ」
「鶏肉がテレビでオススメされてたよ」
このようなことを言うと、そればかり食べる人がいます。
栄養はそれぞれ助け合って体の成長を支えています。
炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル、それぞれのバランスが良くなる食事がベストです。
要するに成長期の中高生は、栄養豊富な食材をいっぱい食べてください。
ファストフードやカップラーメンばかり食べるのを止めて下さい。
背が伸びない原因になります。
まとめ
「筋トレ=背が伸びない」
これは極端な考え方です。
しかし負荷が高いと、背が伸びない原因になることも事実です。
成長期の中高生が筋トレするなら、自重トレーニングをオススメします。
無茶な筋トレではなく、適度な筋トレを行ってくださいね。